
コモド島国立公園
Komodo National Park
インドネシア東部、フローレス島西端に広がるコモド国立公園は、世界最大のトカゲ「コモドドラゴン」が生息する唯一の場所として知られるUNESCO世界自然遺産。コモド島・リンチャ島・パダール島など26の島々で構成され、断崖から望む三色ビーチの絶景やピンクサンドビーチ、世界屈指のダイビングスポットも擁する。地球上で最も原始的な生態系のひとつを体感できる秘境型の世界遺産。
ひと目でわかる、このスポットの性格
コモドドラゴンという唯一無二の野生動物と、パダール展望台・ピンクビーチ・世界屈指のダイビングが1か所に凝縮した圧倒的な個性を持つ世界遺産。バリ経由で行けるアクセスの良さも魅力だが、入場枠の確保や火山リスクへの備えが必要。
知名度穴場 ↔ 定番人気
旅の難易度初心者OK ↔ 旅慣れ向き
費用感リーズナブル ↔ 高め
アクセス行きやすい ↔ 遠い
周遊での楽しさ単独1日 ↔ 1週間周遊向き
※ スコアは訪問者数・アクセス所要時間・物価水準などの公開データをもとにした編集部の評価です。実際の体験は個人の旅慣れ度や訪問時期によって変わります。
レベル1:十分注意してください
出典: 外務省海外安全ホームページ(インドネシア危険情報) / 取得日: 2026-08-31(外務省の危険情報レベル0〜4基準)
ラブアンバジョおよびコモド島が位置する東ヌサトゥンガラ州は危険レベル1(十分注意)に相当します。インドネシア国内でレベル2が適用されているのはパプア中部・高地パプア州のみであり、本スポット周辺は対象外です。渡航前に外務省の最新情報を必ずご確認ください。/参考: 外務省の国全体最新レベル情報=外務省: 危険情報発出中(地域により異なる。最高レベルを代表値として採用。詳細は出典参照)(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2025T028.html)/外務省発表日: 2025-03-24(確認日: 2026-09-01)
7日間の旅の組み立て
コモド島国立公園だけで1週間の旅は完結しません。ここを軸に、周辺をどう組み合わせて7日間のプランに仕立てるかが計画の要です。
拠点の街
ラブアンバジョ(Labuan Bajo)
コモド国立公園への唯一の玄関口。コモド空港(LBJ)があり、宿泊・飲食・ツアー手配のすべてをここで行う。国際線の直接乗り入れはなく、バリ(デンパサール)またはジャカルタからの乗り継ぎが必要。
モデルプラン(7日間)
1日目:バリ島(デンパサール)経由でラブアンバジョ着・市街散策&港沿いでシーフードディナー。2日目:早朝出発でコモド島アイランドホッピング(パダール島展望台→コモド島ドラゴン観察→ピンクビーチシュノーケリング)。3日目:リンチャ島でドラゴン観察&マンタポイントシュノーケリング。4日目:ラブアンバジョ周辺の展望丘(Bukit Cinta)やBatu Cerminコウモリ洞窟を散策。5日目:リブアボード(船中泊)に乗船しコモド海峡でダイビング(オプション)、または早めにバリへ移動。6日目:バリ島観光(ウブド文化体験・スミニャックのカフェ巡り)。7日目:バリから帰国便へ。
月別の気温・降水量
ベストシーズン: 5月・6月・7月・8月・9月(5〜9月の乾季が最適。海が穏やかで視界がよく、コモドドラゴンの観察やシュノーケリングに絶好のコンディションが続く。特に7・8月がベストシーズンだが、2026年4月導入の訪問者数制限(1日1,000人)により繁忙期は数ヶ月前から枠が埋まることがある。雨季(12〜3月)は海が荒れる日もあるが、緑が鮮やかな島々の景色が美しく料金も安くなりやすい。)
持ち物チェックリスト
ドライバッグ
スピードボートでの移動中に波しぶきを受けやすく、スマートフォン・カメラ・パスポートを水濡れから守るために必須。島間の移動は長時間になることもある。
クローズドトゥシューズ(トレッキング可能なもの)
コモド島やパダール島の地面は岩・砂地・草地が混在し、とげのある植物も多い。ビーチサンダルのみでの島内立ち入りはレンジャーに断られる場合がある。
リーフセーフ日焼け止め
直射日光が強く、ボート移動中も強烈に焼ける。国立公園内のシュノーケリングでは生態系保護のためサンゴに無害な成分の製品が推奨される。
長袖の速乾シャツ
コモドドラゴンがいる草むら付近では長袖着用を推奨。紫外線・虫よけ対策にも有効で、シュノーケリング時のラッシュガード代わりにもなる。
現金(IDR)
コモド島・リンチャ島内にATMは存在しない。ラブアンバジョ市街のATMで必要額をまとめて引き出してから出発すること。カード払いに対応していない施設も多い。
訪問先タイプ別の詳しい持ち物は世界遺産旅行の持ち物チェックリストでも整理しています。
モデルコース
- 1
07:00
ラブアンバジョ港出発・パダール島へ
スピードボートで早朝に出発。約1.5〜2時間の航行でパダール島に到着。急勾配の丘を20〜30分登ると、三色のビーチと入り組んだ湾を一望できる展望台へ。「インドネシアで最も美しい景観」と称される絶景をカメラに収める。
- 2
10:00
コモド島でコモドドラゴン観察トレッキング
公園レンジャー(同行必須)と共に島内トレッキングルートを歩き、野生のコモドドラゴンを間近で観察。日向ぼっこをする3メートル級の個体が見られることも多い。レンジャーの指示に従い、常に5m以上の距離を保つこと。
- 3
13:00
ピンクビーチでランチ&シュノーケリング
赤いサンゴの破片が混じった砂がピンク色に見える珍しいビーチでボックスランチ。食後は世界屈指の透明度を誇る海でシュノーケリング。カラフルな熱帯魚やサンゴが楽しめる。
- 4
15:30
マンタポイント(オプション)または帰港
余裕があれば途中のマンタポイントに立ち寄り、マンタ(オニイトマキエイ)と泳ぐ体験ができる(6〜11月に遭遇率が高い)。その後ラブアンバジョへ帰港、夕方着。港周辺のシーフードレストランで1日の締めくくりを。
日本からのアクセス
日本から現地まで
東京(成田・羽田)からバリ島(デンパサール国際空港)まで直行便で約7時間。デンパサールからラブアンバジョ(コモド空港・LBJ)まで国内線で約1時間30分。乗り継ぎ待機を含む総移動時間の目安は12〜16時間。バリ発の早朝便を利用すれば同日内にラブアンバジョへ到着できる。ジャカルタ(CGK)経由のルートも選択可能。
現地での行き方
ラブアンバジョ港からスピードボートでコモド島まで約2時間(約60km)。個人での船手配は難しく、現地ツアー会社またはオンラインの事前予約がほぼ必須。コモド島・パダール島・ピンクビーチを1日で巡るアイランドホッピングツアーが主流。2〜3日かけて複数島を巡るリブアボード(船中泊)プランも人気。公園内に公共交通はなく、全移動はツアーボート経由になる。
入場料の目安
650000 IDR(目安 約6,000円) / 事前予約必須
2026年時点の目安として、コモド島ルートの入場料は1人あたりIDR 650,000(約6,000円)。別途、海洋公園利用料(IDR 250,000/日)が必要な場合があります。2026年4月以降、公園全体で1日1,000人の入場制限が導入されており、繁忙期(7〜9月)は数ヶ月前から枠が埋まります。公式予約はbooking.labuanbajoflores.go.idから行えます。料金・制度は改定される場合があるため、訪問前に公式サイトでご確認ください。
最終確認日: 2026-08-31
入場料・運賃・所要時間は、各運営者の公式発表と現地相場をもとにした目安です。改定されることがあるため、予約前に公式サイトで最新の料金をご確認ください。
現地での移動手段
公共交通機関
スピードボート(ツアー)
ラブアンバジョ港から出発するアイランドホッピングツアーに参加。多くのツアーはホテルへの送迎が付いており、Klook・KKday・現地ツアー会社などから事前予約が可能。英語ガイド付きの標準ツアーと、日本語ガイド付きの割高ツアーがある。
運賃目安: 1日ツアー IDR 500,000〜1,500,000(約4,500〜13,500円)/人。日本語ガイド付きはさらに割高になる場合がある。
グループで参加すれば1艘チャーターが割安になることも。2〜3日のリブアボード(船中泊)プランは IDR 2,000,000〜4,000,000(約18,000〜36,000円)程度。
公営フェリー(ASDP)
ラブアンバジョ港から島民向けフェリーが週数便運航しているが、スケジュールが不規則で快適性も低い。観光目的にはスピードボートツアーの利用が現実的。
運賃目安: IDR 30,000〜80,000(約270〜720円)程度と安価だが、所要時間が3〜4時間以上かかる。
予算優先の個人旅行者向け選択肢。スケジュールは直前まで変動するため、乗船前日に港で直接確認が必要。
タクシー
コモド空港からラブアンバジョ市街へは固定料金タクシーが利用可能。空港出口の公式タクシー乗り場を利用すると安心。市街内の移動はGojekのバイクタクシーが最も一般的。
運賃目安: 空港→市街:IDR 50,000〜70,000(約450〜630円)固定料金。Gojek/Grabバイク(市街内):IDR 15,000〜30,000(約140〜280円)/乗車。
GrabCarやGoCarは空港でのピックアップに制限があるローカルルールがある。空港からはホテル手配の送迎か固定タクシーを利用のこと。Grabはドライバーが少なく早朝・深夜は捕まりにくいため、GojekもあわせてインストールしておくとよUB。
現地での注意事項
コモドドラゴンへの接近・単独行動の禁止
コモドドラゴンは強力な顎と細菌を多く含む唾液を持つ危険な野生動物。レンジャーの同行が義務付けられており、5m以内への接近・餌の提供・ルート外への立ち入りは法律で禁止されている。必ずレンジャーの指示に従うこと。
入場枠の事前確保が必須
2026年4月以降、公園全体で1日1,000人の入場制限が実施されている。繁忙期(7〜9月)は旅行日の3〜6ヶ月前に枠が埋まることがある。旅程が決まったら早急に公式予約サイト(booking.labuanbajoflores.go.id)で予約すること。
近隣火山の噴火による空港閉鎖リスク
近隣のレウォトビ山が活発で、2025年にも複数回の噴火が記録されている。噴煙の影響でラブアンバジョのコモド空港(LBJ)が突然閉鎖されるケースがある。旅程に余裕を持たせ、出発前に航空会社・空港の運航情報を確認すること。
海上でのリスクと船酔い対策
乾季でも午後から風が強まり波が高くなることがある。認定済みの正規ツアーオペレーターを利用し、船酔い対策薬を事前に服用しておくと安心。ライフジャケット着用を怠らないこと。
島内の生活インフラ不足
コモド島・リンチャ島内にATM・コンビニ・病院・医薬品販売店は存在しない。飲料水・現金・常備薬・救急用品はラブアンバジョ出発前に必ず準備しておくこと。熱中症・脱水症状に備え、水は十分に持参する。
周辺スポット
リンチャ島(Rinca Island)
ラブアンバジョから約25km(スピードボートで約1時間)
コモド島と同様にコモドドラゴンが生息するリンチャ島。コモド島より観光客が少なく、ドラゴンをよりゆったりと観察できるスポットとして知られる。レンジャーステーション周辺に個体が集まりやすい。
行き方: ラブアンバジョ港からスピードボートで約1時間。コモド島とセットで訪れる1日ツアーに組み込まれることも多い。
運賃目安: ツアー込み IDR 500,000〜1,200,000(約4,500〜10,800円)/人
パダール島展望台(Padar Island Viewpoint)
ラブアンバジョから約40km(スピードボートで約1.5〜2時間)
3色の砂浜と入り組んだ湾を見渡す絶景展望台がある島。急な丘を20〜30分登ると「インドネシアで最も美しい景観」と称されるパノラマが広がる。コモド島アイランドホッピングツアーに通常組み込まれる。
行き方: ラブアンバジョ発のツアーボートに乗船。展望台までは急な階段を20〜30分登る。
運賃目安: ツアー込みのため追加費用なし(コモド国立公園入場料を含むツアー参加が前提)
ピンクビーチ(Pantai Merah)
コモド島北岸(ラブアンバジョから船で2〜3時間)
赤いサンゴの破片が混じり独特のピンク色を呈する世界でも珍しい砂浜。透明度の高い海でシュノーケリングが楽しめる。コモド島1日ツアーのランチ&シュノーケリングスポットとして組み込まれることが多い。
行き方: コモド島を含む1日ツアーに通常含まれる。個別手配の場合はラブアンバジョからスピードボートをチャーター。
運賃目安: ツアー込みのため追加費用なし(コモド国立公園入場料を含むツアー参加が前提)
旅の手配
行くと決めたら、現地での動き方に合わせて早めに済ませておきたい手配をまとめました。
通信・eSIM
現地用のeSIMはアプリだけで完結し、到着後すぐ使えます。出発前に準備しておくのがおすすめです。
トリファ(trifa)で見る※対応機種・料金プランは変わる場合があります。最新は公式サイトでご確認ください。
海外旅行保険(エポスカード)
年会費無料で海外旅行保険が自動付帯するクレジットカード。医療費が高額になりやすい国もあるため、短期の旅行でも補償の確認をおすすめします。
エポスカードで見る※補償内容・付帯条件は改定される場合があります。最新は公式サイトでご確認ください。
旅の実務データ
現地で困らないための判断材料をまとめました。
通貨・物価
- 通貨
- インドネシアルピア(IDR)
- 為替目安
- 1IDR ≈ 0.0095円
- 物価水準
- 中程度(観光地価格はやや高め)
1IDR≈0.0095円(目安)。ラブアンバジョは観光業が発達した拠点都市であり、ツアー・宿泊費は他のインドネシア地方都市より割高な傾向にある。地元食堂では格安で食事できる。
宿泊費の目安
- 予算宿
- 2,000〜5,000円/泊
- 中級ホテル
- 8,000〜20,000円/泊
ラブアンバジョ市街に格安ゲストハウスからリゾートホテルまで揃う。コモド島・リンチャ島内には宿泊施設がないため、必ずラブアンバジョを拠点にする。コモドリゾートなどの高級宿泊施設は20,000円以上/泊。
ライドシェア
○ 利用可ラブアンバジョ市街内ではGojek・Grabともに利用可能だが、主にバイクタクシー(GoRide/GrabBike)。空港でのGrabCar/GoCarピックアップはローカルルールにより制限あり。コモド島などの離島内では使用不可。
インフラ
ラブアンバジョ市街は観光インフラが整備されつつあり、電力・LTE通信ともに概ね安定している。コモド島・リンチャ島内にはATM・コンビニ・医療施設がなく、島へ持ち込む現金・飲料水・薬は出発前に準備が必要。
言語の通用度
ラブアンバジョのツアーガイド・ホテルスタッフは英語が通じる場合が多い。島内のレンジャーも英語対応が可能。地元の市場や食堂では英語が難しいこともある。
日本語が通じる場所は限られる。日本語ガイド付きツアーを事前予約すれば安心して観光できる。日本語対応の旅行会社を活用するのがおすすめ。
向いている旅行者レベル
旅慣れた個人旅行者向け。乗り継ぎ・船の手配・現地現金準備など複数のステップが必要だが、ツアー利用なら初心者でも十分に楽しめる。
年間訪問者数
約10〜20万人/年(推計)。2026年4月の入場者数制限(1日1,000人)導入により今後の増加は抑制される見込み。
混雑状況
- 平日
- ハイシーズンは平日でも混雑する。パダール島展望台など人気スポットは早朝の方が空いている。
- 休日
- 週末はインドネシア国内からの観光客も増えやや混雑する。
- ピーク時期
- 7〜9月のハイシーズンは1日の入場枠が早期に埋まるため、3〜6ヶ月前の事前予約が実質的に必須。
更新ログ
- 2026-08-31初版公開
出典
- Komodo National Park Entrance Fees & Regulations 2026 – Komodo Resort
- Komodo National Park Entrance Fee 2026: New Rules – Divebooker
- Labuan Bajo Climate: Average Temperature by Month – climate-data.org
- Komodo National Park – UNESCO World Heritage List
- Is There Grab in Labuan Bajo? Gojek & Taxi Guide 2026 – Labuan Bajo Tourism