
ウユニ塩湖
Salar de Uyuni
標高約3,700mのアンデス高原に広がる世界最大の塩原(面積約10,582km²)。雨季(11〜3月)に薄く水が張ると空を映し出す「天空の鏡」として日本人に絶大な人気を誇る。乾季(4〜10月)は白い大地と地平線が続き、サボテンが密生するインカワシ島も見どころ。フラミンゴが飛来する色付き湖群へのアクセス起点でもあり、南米随一の絶景スポット。
ひと目でわかる、このスポットの性格
「天空の鏡」の絶景は日本人旅行者から絶大な支持を受ける南米最高峰の体験。高山病・長距離移動のハードルはあるものの、それを補って余りある圧倒的なスケールで一生の記憶に刻まれる
知名度穴場 ↔ 定番人気
旅の難易度初心者OK ↔ 旅慣れ向き
費用感リーズナブル ↔ 高め
アクセス行きやすい ↔ 遠い
周遊での楽しさ単独1日 ↔ 1週間周遊向き
※ スコアは訪問者数・アクセス所要時間・物価水準などの公開データをもとにした編集部の評価です。実際の体験は個人の旅慣れ度や訪問時期によって変わります。
レベル1:十分注意してください
出典: 外務省 海外安全ホームページ ボリビア(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_262.html)/ 危険情報2026年(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2026T062.html) / 取得日: 2026-07-12(外務省の危険情報レベル0〜4基準)
外務省はラパス市・エルアルト市・サンタクルス市等にレベル1(十分注意)を発出中。ウユニが属するポトシ県については単独の地域別レベル指定情報は未確認だが、主要観光都市と同様にレベル1が概ね適用されると判断。塩湖内での観光車両による交通事故(スピード超過・正面衝突、日本人死亡例あり)が複数報告されており注意が必要。2026年時点でボリビア国内の政治情勢が不安定でデモ・道路封鎖が頻発しているため渡航前に最新情報を確認すること。
7日間の旅の組み立て
ウユニ塩湖だけで1週間の旅は完結しません。ここを軸に、周辺をどう組み合わせて7日間のプランに仕立てるかが計画の要です。
拠点の街
ウユニ(Uyuni)
塩湖ツアーの出発拠点で旅行会社・宿泊施設が集中。日の出・日の入り・星空ツアーを組み合わせるなら2〜3泊が理想。ラパスから国内線で約1時間でアクセス可能
モデルプラン(7日間)
ラパス起点の7日間モデル。1〜2日目:成田→経由地→ラパス着(約40時間)→高度順応&旧市街(魔女市場・ロープウェイ)散策。3日目:国内線でウユニへ→列車の墓場→サンセットツアー。4日目:日の出鏡張りツアー(雨季)またはインカワシ島+塩原1日ツアー(乾季)。5日目:南ルート2泊3日ツアー出発→ラグナ・コロラダ泊。6日目:ラグナ・ベルデ等色付き湖群→チリ国境またはウユニへ帰還。7日目:ウユニ→ラパス→帰国便へ。
月別の気温・降水量
ベストシーズン: 11月・12月・1月・2月(雨季(11〜3月)の降雨後に薄く水が張ると「天空の鏡」が出現し、日本人旅行者に最も人気の時期。乾季(4〜10月)は晴天が続き、白い塩原の幾何学模様と星空ツアーが楽しめる。6〜8月は夜間に氷点下まで下がるため防寒対策が必須。4〜5月は両シーズンの良さを合わせ持つ過渡期として人気が高い。)
持ち物チェックリスト
防寒着(フリース・ダウン)
標高3,700mの高原は日中と朝晩の気温差が20℃以上になることも。乾季(5〜8月)の夜は氷点下まで下がる
サングラス・日焼け止め(SPF50以上)
高地の強烈な紫外線に加え、白い塩面からの照り返しで目や肌への紫外線ダメージが通常の倍以上になる
現金(ボリビアーノ)
塩湖内や市街の小規模店・トイレはカード不可の場合が多い。ラパスで十分な現金を引き出しておくこと
高山病対策(頭痛薬・コカ茶)
標高3,700mで高山病(頭痛・めまい・吐き気)のリスクがある。ラパスで1〜2日順応してからウユニ入りするのが理想
訪問先タイプ別の詳しい持ち物は世界遺産旅行の持ち物チェックリストでも整理しています。
モデルコース
- 1
06:30
サンライズ・日の出鏡張りツアー
雨季(11〜3月)は未明出発で夜明けの塩湖へ。水面に映る朝焼けと星の「天空の鏡」は圧巻。ツアー車両で塩湖中央部まで約30〜40分移動。
- 2
09:00
インカワシ島(サボテンの島)
塩湖中央に浮かぶ丘状の島。高さ10m超のカラコレスサボテンが群生し、頂上から白い大地が360度広がる絶景。入場料30BOB(現金のみ)。
- 3
11:00
塩原でトリックアート撮影
遠近法を利用して人物が巨人・小人に見える定番フォトスポット。ペットボトルや小物を活用した撮影はガイドが手伝ってくれる。
- 4
13:00
ウユニ市内でランチ
市内のレストランでボリビア料理(リャマ肉のグリル・キヌアスープ等)を味わう。欧米バックパッカー向けの食堂は英語メニューあり。
- 5
15:00
列車の墓場(Cementerio de Trenes)
市内から約3km。20世紀初頭の鉱山鉄道で活躍した蒸気機関車が野ざらしになった廃線跡。夕暮れ時の赤い光がさびた車体に映え、独特の写真が撮れる。
- 6
17:30
サンセット・日没ツアー
雨季は夕方の鏡張りでオレンジ色の空と地平線が映り込む絶景。乾季は夕陽と白い大地のコントラストが美しい。夜は別途星空ツアーも選択可。
日本からのアクセス
日本から現地まで
日本からの直行便はなく、アメリカ(ダラス・マイアミ・ロサンゼルス等)またはヨーロッパ(マドリード・パリ等)を経由し、ペルー・リマを乗り継いでボリビアの首都ラパス(エル・アルト国際空港)へ。さらにラパスからウユニまで国内線(約1時間)またはバス(約12時間)で移動。乗り継ぎ時間を含む総移動時間は概ね35〜45時間以上が目安(ルートにより大きく異なる)。
現地での行き方
ウユニ空港(ホヤ・アンディナ空港)から市内中心部まではタクシーで約10分(目安30〜50BOB)。バスターミナルからも中心部へは徒歩圏内。塩湖へは一般車両の乗り入れが禁止されているため、市内の旅行会社・ホテル経由で現地ツアー(1日ツアー150〜300BOB程度)に参加するのが唯一の手段。英語ガイド付きツアーは事前のウェブ予約も可能。
入場料の目安
30 BOB(目安 約600円) / 事前予約不要
塩湖自体への入場は無料。インカワシ島(サボテンの島)の入場料は30BOB(約600円)で現金払いのみ。南ルートのエドゥアルド・アバロア国立自然保護区は別途約150BOB(約3,000円)が必要。トイレも有料(現金)。料金は予告なく変更されるため渡航前に現地ツアー会社で確認を。1BOB≈20円で換算(2026年7月時点の目安)。
最終確認日: 2026-07-12
入場料・運賃・所要時間は、各運営者の公式発表と現地相場をもとにした目安です。改定されることがあるため、予約前に公式サイトで最新の料金をご確認ください。
現地での移動手段
公共交通機関
国内線(ラパス〜ウユニ)
ラパスのエル・アルト国際空港からBOA(Boliviana de Aviación)またはEcojet等の国内線でウユニ空港(Joya Andina Airport)まで約1時間。オンラインまたは空港窓口で事前予約が必須。
運賃目安: 片道 約500〜900BOB(約10,000〜18,000円)※時期・航空会社・予約時期により変動
フライト数は1日1〜2本程度と少なく欠航も多い。早めの予約と予備日の確保を強く推奨。
長距離バス(ラパス〜ウユニ)
ラパスのバスターミナル(Terminal de Buses 4 de Marzo)から夜行バスが複数会社により運行。チケットは窓口または旅行会社で購入。
運賃目安: 片道 約90〜150BOB(約1,800〜3,000円)
所要約12時間。夜行バスで移動し翌朝ウユニ着が一般的。道路状況により大幅遅延あり。バス内の荷物盗難に注意。
タクシー
ウユニ市内は小さな町のため、流しのタクシーまたは宿を通じた手配が基本。塩湖へはツアー車両のみ入れるため個人タクシーでの直接乗り入れは不可。
運賃目安: 空港〜市内中心部:30〜50BOB(約600〜1,000円)。市内近距離:10〜20BOB(約200〜400円)
ウユニではUberなどの配車アプリはほぼ機能しない。現地の個人タクシーまたは宿紹介の車を利用し、料金は乗車前に必ず交渉・確認のこと。
現地での注意事項
高山病(ソローチェ)に注意
ウユニは標高3,700m。頭痛・めまい・吐き気が出ることがある。ラパス(3,640m)に1〜2泊して高度順応してからウユニ入りすることを推奨。症状が強い場合は酸素ボンベの利用や下山を検討すること。
塩湖内での交通事故リスク
白一面で視界が単調な塩湖内では速度感覚が鈍り、日本人旅行者を含む死亡事故が複数発生している。ツアー車両を選ぶ際は信頼できる旅行会社を選び、深夜移動のツアーは避けること。
スリ・バス内盗難に注意
ウユニ市内のバスターミナル・市場・レストランでの置き引きが報告されている。ラパス〜ウユニ間の長距離バス車内での荷物盗難も発生しており、貴重品は体から離さないこと。
デモ・道路封鎖による移動障害
ボリビアでは政情不安によるデモや道路封鎖が頻発する。ラパス〜ウユニ間の幹線道路が封鎖されると完全に孤立する場合があるため、渡航前に外務省の最新情報を確認し予備日を設けること。
ATM・カード利用が限定的
ウユニ市内のATMは台数が少なく故障も多い。塩湖内の入場料・トイレ・市場はほぼ現金(ボリビアーノ)のみ対応。ラパスで十分な現金を引き出してからウユニ入りすること。
周辺スポット
ラグナ・コロラダ(赤い湖)
ウユニから車で約5〜6時間(約350km)
エドゥアルド・アバロア国立自然保護区内(標高約4,278m)にある鮮やかな赤色の塩湖。藻類による赤色と白砂のコントラストが幻想的で、フラミンゴが飛来することでも知られる。
行き方: ウユニ発の2〜3泊南方面ツアー(チリ国境アタカマまで抜けるルートに含まれる)に参加するのが一般的。
運賃目安: 食事・宿込みの2泊3日ツアーで約600〜1,500BOB(約12,000〜30,000円)
列車の墓場(Cementerio de Trenes)
ウユニ市内から約3km
19〜20世紀に南米の鉱山鉄道で使用された蒸気機関車が野ざらしで放置された廃線跡。さびた車体が夕日に映えるユニークなフォトスポットとして観光地化されている。
行き方: 市内から徒歩30〜40分、タクシーで約5分(10〜15BOB)
運賃目安: 入場料10〜15BOB(約200〜300円)程度
旅の手配
行くと決めたら、現地での動き方に合わせて早めに済ませておきたい手配をまとめました。
航空券
ウユニ塩湖への玄関口「ラパス(LPB)」までの航空券を、出発地別に検索できます。
※日付は検索先で選べます。運賃は日々変動します(エクスペディア)。
通信・eSIM
現地用のeSIMはアプリだけで完結し、到着後すぐ使えます。出発前に準備しておくのがおすすめです。
トリファ(trifa)で見る※対応機種・料金プランは変わる場合があります。最新は公式サイトでご確認ください。
海外旅行保険(エポスカード)
年会費無料で海外旅行保険が自動付帯するクレジットカード。医療費が高額になりやすい国もあるため、短期の旅行でも補償の確認をおすすめします。
エポスカードで見る※補償内容・付帯条件は改定される場合があります。最新は公式サイトでご確認ください。
旅の実務データ
現地で困らないための判断材料をまとめました。
通貨・物価
- 通貨
- ボリビアーノ(BOB)
- 為替目安
- 1BOB ≈ 20円
- 物価水準
- 安い(日本の3〜4割程度)
1BOB≈20円(2026年7月時点の目安。渡航前に最新レートを確認すること)。両替はラパスで行い、ウユニでは現金を多めに持参すること
宿泊費の目安
- 予算宿
- 2,000〜5,000円/泊
- 中級ホテル
- 6,000〜12,000円/泊
ウユニ市内のゲストハウスは世界最安水準。塩のホテル(Hotel de Sal)は15,000〜25,000円/泊程度。雨季ピーク(12〜2月)は2〜3ヶ月前の早期予約を推奨
ライドシェア
× 利用不可ウユニ市内ではUber等の配車アプリはほぼ利用不可。現地の個人タクシーまたは宿手配の車を利用。塩湖へは認可された現地ツアー会社の4WD車のみ入場可能
インフラ
ウユニ市内は観光インフラが基本的に整備されているが、Wi-Fi・ATM・クレジットカード対応は限定的。塩湖内は無舗装・圏外エリアあり
言語の通用度
大手ツアー会社では英語対応可能。市街の一般店や地元ドライバーは英語不可が多い。スペイン語の基本フレーズがあると便利
日本語対応はほぼ期待できない。訪問日本人数は多いが日本語スタッフは一部の大手ツアー会社のみ。翻訳アプリ必携
向いている旅行者レベル
中〜上級者向け(南米旅行経験者または高地経験者推奨)
年間訪問者数
約50〜70万人(ウユニ塩湖訪問者概算)
混雑状況
- 平日
- 雨季ピーク(12〜2月)は平日でも早朝から混雑。乾季の平日は比較的ゆったり
- 休日
- 遠隔地のため国内観光客による週末混雑は少なく、国際観光客が中心
- ピーク時期
- 12〜2月が最繁忙(鏡張り目的)。次点で6〜8月(乾季・星空ツアー)。鏡張りシーズンは3ヶ月前の宿・ツアー予約を推奨
更新ログ
- 2026-07-12初版公開