
レンソイス・マラニャンセス国立公園
Lençóis Maranhenses National Park
ブラジル北東部マラニャン州に広がる、白い砂丘と透明なブルーラグーンが無数に点在する絶景地。雨季に降った雨が砂丘の間に溜まり、6〜9月にはエメラルドグリーンの湖が出現する。面積約1,560㎢の国立公園内は4WD必須のダイナミックな体験ができ、近年SNSで急拡散している注目のスポット。
ひと目でわかる、このスポットの性格
白い砂丘とエメラルドブルーのラグーンが織りなす光景は世界屈指の絶景で、SNSで急拡散中の今こそ先行く価値がある。日本からの遠さと準備の手間を乗り越えた先に、一生忘れられない非現実的な風景が待っている。
知名度穴場 ↔ 定番人気
旅の難易度初心者OK ↔ 旅慣れ向き
費用感リーズナブル ↔ 高め
アクセス行きやすい ↔ 遠い
周遊での楽しさ単独1日 ↔ 1週間周遊向き
※ スコアは訪問者数・アクセス所要時間・物価水準などの公開データをもとにした編集部の評価です。実際の体験は個人の旅慣れ度や訪問時期によって変わります。
レベル1:十分注意してください
出典: 外務省海外安全ホームページ(ブラジル) / 取得日: 2026-09-01(外務省の危険情報レベル0〜4基準)
バヘリーニャスおよびマラニャン州の観光エリアを対象に調べた値です。外務省はブラジル全土に危険情報レベル1(十分注意)を発出しています。サン・ルイス市内の一部繁華街や大都市のスラム街(ファベーラ)周辺は危険度が高く、夜間の単独行動は避けてください。公園周辺のバヘリーニャスは比較的治安が安定していますが、渡航前に外務省の最新情報(https://www.anzen.mofa.go.jp/)を必ずご確認ください。/参考: 外務省の国全体最新レベル情報=外務省: 危険情報発出中(地域により異なる。最高レベルを代表値として採用。詳細は出典参照)(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2026T015.html)/外務省発表日: 2026-02-20(確認日: 2026-09-01)
7日間の旅の組み立て
レンソイス・マラニャンセス国立公園だけで1週間の旅は完結しません。ここを軸に、周辺をどう組み合わせて7日間のプランに仕立てるかが計画の要です。
拠点の街
バヘリーニャス
国立公園への最も整備された入口で、認定ツアー会社・ポウサーダ・飲食店が集中している。サン・ルイスで1〜2泊して世界文化遺産の旧市街を観光してから移動し、バヘリーニャスで2〜3泊かけて公園を満喫するプランが定番。
モデルプラン(7日間)
1日目: 日本→サン・ルイス(乗継・移動日) / 2日目: サン・ルイス歴史地区観光(アズレージョ建築・旧市街散策) / 3日目: サン・ルイス→バヘリーニャス(バス約4.5時間)、午後は町を散策・ツアー予約 / 4日目: レンソイス4WDツアー(ラゴア・アズール・ラゴア・ボニータ) / 5日目: プレギサス川ボートツアーまたはアチンス訪問(キタ―サーフィン聖地) / 6日目: バヘリーニャス→サン・ルイス(帰路移動)、アルカンタラ植民地遺跡への日帰りボートツアーも可 / 7日目: サン・ルイス→日本(乗継帰国)
月別の気温・降水量
ベストシーズン: 6月・7月・8月・9月(雨季(1〜5月)の降水によりラグーンが形成され、乾季入り後の6〜9月が湖の水量・透明度ともに最良。特に7〜8月は澄んだブルーのラグーンが無数に現れ、晴天率も高い。10月以降は水が干上がりはじめ、1〜2月はほぼ砂丘のみの景観となる。)
持ち物チェックリスト
強力な日焼け止め(SPF50以上)
白い砂丘は太陽光の反射が強烈で、快晴の日は短時間でも深刻な日焼けを引き起こす。こまめな塗り直しが必要。
ウォーターシューズまたはマリンサンダル
炎天下の砂は表面温度が60℃近くに達することがあり、裸足歩行は火傷の危険がある。ラグーンへの出入りにも使えるウォーターシューズが最適。
保冷ボトル・十分な飲料水(1人2L以上)
砂丘内に売店はなく、乾季は気温34℃超えが続く。熱中症予防のため水分補給は欠かせない。
防虫スプレー(DEET含有)
早朝・夕方のラグーン周辺では蚊が多い。デング熱・ジカ熱の感染リスクがあるため必携。
訪問先タイプ別の詳しい持ち物は世界遺産旅行の持ち物チェックリストでも整理しています。
モデルコース
- 1
07:00
バヘリーニャス出発・4WDツアー開始
早朝に認定ツアー会社の4WD車で出発。砂が最も柔らかく歩きやすい早朝に移動し、強烈な日差しが来る前に公園中心部へ向かう。ガイドが最適なルートと潮位を確認しながら案内してくれる。
- 2
08:30
ラゴア・アズール(青いラグーン)で遊泳
公園内で最も人気の高いラゴア・アズールに到着。透明度の高いブルーグリーンの湖に入り、白い砂丘を背景にした非現実的な景色を満喫する。早朝は他の観光客が少なく、写真撮影にも最適な時間帯。
- 3
10:30
ラゴア・ボニータとパノラマ展望
砂丘の稜線を歩いてラゴア・ボニータへ移動。砂丘の頂上からは湖と白砂が連なる広大な絶景が一望でき、SNS映えする写真が撮れるベストスポット。ガイドが撮影アングルもアドバイスしてくれる。
- 4
13:00
バヘリーニャスに戻り昼食
ツアーでバヘリーニャスに帰着。川沿いのレストランでマラニャン州名物のタコアカ(タピオカスープ)や川魚料理を味わう。地元食堂ではR$20〜40(約560〜1,100円)程度で定食が楽しめる。
- 5
15:00
プレギサス川ボートツアー(オプション)
プレギサス川を遡上するボートツアーでマンダカル村やカバル・マリン村に立ち寄り、川沿いの自然と漁村の暮らしを体感する。条件が合えば夕暮れ時の砂丘に延長も可能。R$80〜150が目安。
日本からのアクセス
日本から現地まで
日本からの直行便はなく、アメリカ(マイアミ・ニューヨーク等)または中東(ドーハ・ドバイ等)経由でブラジルへ。日本→マイアミ(約14時間)→サン・ルイス(SLZ、約8〜9時間)のルートが代表的で、乗継を含む総移動時間は28〜34時間が目安。サン・ルイス到着後、さらにバヘリーニャスまで陸路4〜5時間かかるため、最低2泊の余裕を持って計画する。
現地での行き方
サン・ルイス(SLZ)空港またはロドヴィアリア(長距離バスターミナル)から、シズネ・ブランコ(Cisne Branco)社のバスで約4.5時間(運賃R$60〜70、約1,700〜2,000円、1日4〜7便)。シェアバン(R$70〜80)やチャーター送迎(4名乗り合いでR$350〜500)も選択可能。公園内は一般車両の進入が法律で禁止されており、バヘリーニャスで認定ガイドによる4WDツアーを予約することが必須。
入場料の目安
0 BRL(目安 約0円) / 事前予約不要
国立公園への入場料は無料(ICMBio管理)。ただし公園内は一般車両による進入が禁止されており、認定ガイドによる4WDツアーへの参加が事実上必須です。半日〜1日ツアーの相場はR$150〜300(約4,200〜8,500円)。料金は時期や業者によって異なるため、予約前に現地の認定ツアー会社で最新情報をご確認ください。
最終確認日: 2026-09-01
入場料・運賃・所要時間は、各運営者の公式発表と現地相場をもとにした目安です。改定されることがあるため、予約前に公式サイトで最新の料金をご確認ください。
現地での移動手段
公共交通機関
長距離バス(サン・ルイス→バヘリーニャス)
サン・ルイスのロドヴィアリア(長距離バスターミナル)からシズネ・ブランコ(Cisne Branco)社のバスに乗車。1日4〜7便運行(6:00・8:45・14:00・19:30等が目安)で所要約4.5時間。バスターミナルは市内から離れているため、空港からはタクシーかUberを利用すること。
運賃目安: R$60〜70(約1,700〜2,000円)
夜行便(19:30発等)を使うと翌朝バヘリーニャスに着き、日中をツアーに充てられて効率的。英語対応は期待しにくく、ポルトガル語のみの窓口での購入が基本。
シェアバン(ヴァン・コンパルティーリャ)
サン・ルイス空港やホテル周辺で客待ちをしているシェアバンに乗車。4〜6人集まり次第出発するため待ち時間が生じる場合がある。バヘリーニャスまで約3.5〜4時間。
運賃目安: R$70〜80(約2,000〜2,300円)
スケジュールが不定期なため時間に余裕を持って利用すること。英語対応はほぼ期待できない。
タクシー
バヘリーニャス市内では流しのタクシーやモトタクシーが主な移動手段。ホテル・ポウサーダのスタッフに手配を頼むと確実。サン・ルイス市内ではUberや99(ninetyninetaxi)が使える。
運賃目安: サン・ルイス空港→市内:Uber R$30〜50(約850〜1,400円)。バヘリーニャス市内の短距離:R$10〜20(約280〜560円)。サン・ルイス→バヘリーニャスのチャーター:R$350〜500(約9,800〜14,000円、4名乗り合い目安)
バヘリーニャスではアプリ配車がほぼ機能しないため、現金(レアル)を多めに準備すること。メーターのないタクシーは乗車前に必ず金額を交渉・確認する。
現地での注意事項
認定ガイドなしの公園内立入は禁止
公園内は一般車両による独自アクセスが法律で禁止されており、ICMBio認定の地元ガイド・ツアー会社との契約が必須。個人で砂丘に迷い込むと救助が極めて困難になるため、必ずバヘリーニャス・アチンス・サント・アマロの認定業者を利用すること。
熱中症・砂丘の高温に注意
砂の表面温度は真昼に60℃を超えることがある。裸足での砂丘歩行は火傷の危険があり、水分補給を怠ると熱中症リスクが高い。ウォーターシューズ・日よけ帽・飲料水(1人2L以上)は必ず準備すること。
大都市での盗難・強盗に注意
サン・ルイス市内(特に繁華街・バスターミナル周辺)は日本と比べて治安が悪く、スリや強盗が発生している。スマートフォンを路上で出しっぱなしにしない、夜間の単独歩行を避ける、荷物は最小限にするなどの基本的な防犯対策を徹底すること。
感染症(デング熱・ジカ熱)への備え
ブラジルはデング熱・ジカ熱の流行地域。特に雨季は蚊が増加するため、防虫スプレーと長袖着用で肌の露出を減らす。渡航前に黄熱病ワクチン等の予防接種の要否を医療機関に相談しておくこと。
雨季は公園内の一部ルートが閉鎖
1〜5月の雨季は4WD車でも進入できないルートが増え、見学できるラグーンが限られる場合がある。訪問前にガイド会社へその時期に入れる範囲を事前確認すること。
周辺スポット
サン・ルイス歴史地区(ユネスコ世界文化遺産)
バヘリーニャスから約270km(バスで約4.5時間)
1997年にユネスコ世界文化遺産に登録されたブラジル植民地時代の歴史都市。ポルトガル産のアズレージョ(彩色タイル)で装飾されたコロニアル建築が残る美しい旧市街が広がる。レゲエ音楽の国内有数の拠点でもあり、文化的な深みも楽しめる。
行き方: バヘリーニャスからシズネ・ブランコ社のバスまたはシェアバンで約4〜5時間。レンソイス訪問の前後に組み込むのが定番ルート。
運賃目安: バス R$60〜70(約1,700〜2,000円)
アチンス(Atins)
バヘリーニャスから約60km(ボートで約2時間またはジープで約1.5時間)
プレギサス川の河口に位置する静かな漁村で、レンソイスの西側への入口。キタ―サーフィンの聖地として知られ、砂丘と大西洋が交わる原始的な自然景観が楽しめる。電気・Wi-Fiが限られる秘境感があり、バヘリーニャスとは異なる雰囲気を味わえる。
行き方: バヘリーニャスからボートで約2時間、またはジープ(砂道)で約1.5時間。
運賃目安: ボート R$80〜100(約2,200〜2,800円)
旅の手配
行くと決めたら、現地での動き方に合わせて早めに済ませておきたい手配をまとめました。
通信・eSIM
現地用のeSIMはアプリだけで完結し、到着後すぐ使えます。出発前に準備しておくのがおすすめです。
トリファ(trifa)で見る※対応機種・料金プランは変わる場合があります。最新は公式サイトでご確認ください。
海外旅行保険(エポスカード)
年会費無料で海外旅行保険が自動付帯するクレジットカード。医療費が高額になりやすい国もあるため、短期の旅行でも補償の確認をおすすめします。
エポスカードで見る※補償内容・付帯条件は改定される場合があります。最新は公式サイトでご確認ください。
旅の実務データ
現地で困らないための判断材料をまとめました。
通貨・物価
- 通貨
- ブラジルレアル(BRL)
- 為替目安
- 1BRL ≈ 28円
- 物価水準
- 中程度
1BRL≈28円(2024〜2025年の目安)。物価は日本より全体的に安いが、観光地での4WDツアーや高品質ホテルは国際水準に近い。為替変動があるため渡航前に最新レートを確認すること。
宿泊費の目安
- 予算宿
- 2,500〜5,000円/泊
- 中級ホテル
- 6,000〜15,000円/泊
バヘリーニャスはゲストハウス・ポウサーダ(簡易宿)が充実しており格安旅行も可能。エアコン・Wi-Fi付きの中級ポウサーダは6,000〜12,000円台。アチンスはオフグリッドで電気が限られるため宿泊施設が少なく、事前予約が必須。
ライドシェア
○ 利用可Uberは州都サン・ルイス市内で使用可能。バヘリーニャスや公園内ではアプリ配車がほぼ機能しないため、現地ではポウサーダ経由の手配や現金での流しタクシー利用が基本となる。
インフラ
サン・ルイスは4Gネットワーク・ATM・国際ブランドカードに対応した都市インフラを持つ。バヘリーニャスは観光インフラが整備されつつある発展途上で、クレジットカードが使えない店も多い。現金(レアル)を多めに準備して渡航すること。
言語の通用度
バヘリーニャスの観光業者・ポウサーダスタッフはポルトガル語のみで英語がほとんど通じないことが多い。サン・ルイスの大型ホテルや空港では英語対応可能な場合がある。翻訳アプリの準備を強く推奨する。
日本語対応はほぼ期待できない。日本語の案内板・パンフレットもなく、日本語ガイドの手配も困難。翻訳アプリとスペイン語の基礎フレーズ(ポルトガル語と近い)が役立つ。
向いている旅行者レベル
海外旅行経験が豊富な中〜上級者向け。言語の壁・長距離移動・現地ツアーの手配など、旅慣れた人でないとトラブルになりやすい場面が多い。初めての一人海外旅行には難易度が高い。
年間訪問者数
約6〜10万人(世界遺産登録後の認知向上とともに増加傾向)
混雑状況
- 平日
- 混雑は少なく砂丘を広々と楽しめる
- 休日
- 国内観光客が増え、主要ラグーン周辺が混み合う場合がある
- ピーク時期
- 7〜8月のブラジル学校休暇期間と欧米の夏休みが最も混雑。早朝出発で人が少ない時間帯を狙うのが効果的
更新ログ
- 2026-09-01初版公開
出典
- Wikivoyage – Lençóis Maranhenses(旅行情報・交通手段)
- Visit Brasil – Lençóis Maranhenses National Park(ブラジル公式観光情報)
- UNESCO World Heritage Centre – Lençóis Maranhenses National Park
- PlanetaEXO – How to visit Lençóis Maranhenses National Park(旅行ガイド)
- Weather Spark – Average Weather in Barreirinhas(月別気候データ)
- Rome2rio – São Luís to Barreirinhas(交通手段・運賃)