
ハロン湾
Ha Long Bay
ベトナム北部・クアンニン省に広がる世界遺産の湾。約1,500㎢の海域に2,000近くの石灰岩の島々と奇岩が点在し、アジアを代表する絶景として知られる。1994年にユネスコ世界遺産(自然遺産)に登録。クルーズ船で鍾乳洞探訪やカヤッキングを楽しみながら幻想的な景観を巡るのが定番スタイル。
ひと目でわかる、このスポットの性格
アジアを代表する絶景世界遺産で、クルーズ1泊2日から手軽に体験でき初心者にもやさしい。ハノイを拠点にしたベトナム北部7日間周遊の核として組み込みやすく、コスパと絶景のバランスが秀逸。
知名度穴場 ↔ 定番人気
旅の難易度初心者OK ↔ 旅慣れ向き
費用感リーズナブル ↔ 高め
アクセス行きやすい ↔ 遠い
周遊での楽しさ単独1日 ↔ 1週間周遊向き
※ スコアは訪問者数・アクセス所要時間・物価水準などの公開データをもとにした編集部の評価です。実際の体験は個人の旅慣れ度や訪問時期によって変わります。
レベル0:危険情報の発出なし(外務省が危険情報を発出していない地域)
出典: 外務省 海外安全ホームページ(ベトナム)https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo_015.html / 取得日: 2026-07-12(外務省の危険情報レベル0〜4基準)
クアンニン省(ハロン湾)を含むベトナム全土に対し、外務省は危険情報(レベル1〜4)を発出していない(レベル0)。ただし2025年7月に湾内でクルーズ船が突風で転覆し39名が死亡する重大事故が発生したため、乗船クルーズ会社の安全基準・ライフジャケット数・気象確認体制を事前確認することが特に重要。全国的にスリ・バイクひったくり・ぼったくりタクシー等の軽犯罪には引き続き注意。
7日間の旅の組み立て
ハロン湾だけで1週間の旅は完結しません。ここを軸に、周辺をどう組み合わせて7日間のプランに仕立てるかが計画の要です。
拠点の街
ハノイ
ノイバイ国際空港が立地し、日本からの直行便が充実。ハロン湾へのシャトルバス・クルーズパッケージの出発拠点として最適で、旧市街・ホアンキエム湖などの市内観光も組み合わせやすい。
モデルプラン(7日間)
1日目: ハノイ着・旧市街散策(ビアホイ体験)→2日目: ハノイ市内観光(ホーチミン廟・文廟・ホアンキエム湖・36通り)→3〜4日目: ハロン湾クルーズ1泊2日(鍾乳洞見学・カヤッキング・夕日・翌朝の霧景色)→5日目: ニンビン日帰り(チャンアン景観複合体・世界遺産・小舟ツアー)→6日目: ハノイ市内で買い物・夜市・最終ディナー→7日目: ハノイ出発帰国。余裕があればサパ(山岳少数民族・棚田)を2日加えると北部ベトナムを網羅できる。
月別の気温・降水量
ベストシーズン: 10月・11月・12月・1月・2月・3月・4月(10〜4月の北東モンスーン期が最もおすすめ。雨が少なく視界もクリアで、3〜5月は20〜26℃と快適。6〜9月は台風・スコールのリスクが高く降水量が多いが、クルーズ料金が安く空いている。1〜2月は霧がかかり幻想的な雰囲気になる日もある。)
持ち物チェックリスト
日焼け止め・帽子
湾上は遮るものがなく紫外線が強い。特に5〜9月の日差しは強烈で、白い石灰岩の照り返しも大きい
レインジャケット・折りたたみ傘
スコールが突然降ることがあり、雨季(6〜9月)は特に必携。風の強い甲板では傘より合羽が使いやすい
酔い止め薬
クルーズ船での移動中、波が立つと揺れが大きい。特に天候が不安定な季節は事前服用推奨
防水バッグ・ジップロック
カヤッキングや乗下船時に荷物が水に濡れるリスクがある。スマートフォン・財布・パスポートの防水対策を忘れずに
訪問先タイプ別の詳しい持ち物は世界遺産旅行の持ち物チェックリストでも整理しています。
モデルコース
- 1
07:30
ハノイ出発・シャトルバスでハロン湾へ
ホテルピックアップまたはミーディンバスターミナルから出発。高速道路経由で所要約2.5〜3時間でバイチャイ港またはトゥアンチャウ港に到着。
- 2
10:30
クルーズ乗船・出港
各クルーズ会社の受付を済ませ出港。甲板からの奇岩群を眺めながら船上ランチ。ウェルカムドリンクとともにブリーフィングを受ける。
- 3
13:00
ティエンクン洞窟(天宮洞窟)見学
ハロン湾を代表する鍾乳洞。ライトアップされた巨大な石柱・石筍の造形は圧巻。所要約45〜60分。入洞料別途の場合あり。
- 4
14:30
カヤッキング・水泳
静かなラグーンでカヤックを漕ぎ、岩の間を探索。タイトフォック洞窟を潜り抜けるルートは特に人気。ライフジャケット着用必須。
- 5
16:30
夕日鑑賞・帰港(または湾上で一泊)
甲板でサンセットを眺めハノイへ帰路(日帰りコース)。1泊2日クルーズの場合はそのまま湾上に停泊し翌朝の靄がかかる絶景を楽しむ。
日本からのアクセス
日本から現地まで
東京(羽田・成田)・大阪・福岡等からハノイ(ノイバイ国際空港)へ直行便で約5〜5.5時間。JAL・ANA・ベトナム航空・ベトジェットが運航。ハノイ市内からハロン湾の乗船港(バイチャイ港・トゥアンチャウ港)まで陸路で約2.5〜3時間。乗り継ぎ・移動を合計した目安は12〜15時間程度(クルーズパッケージに往復送迎込みが多い)。
現地での行き方
ハノイ市内(旧市街・ミーディンバスターミナル等)から直通シャトルバスまたはリムジンバスで約2.5〜3時間、運賃180,000〜300,000VND(約1,100〜1,800円)。クルーズパッケージにはホテルピックアップ付きが多く最も便利。個人手配の場合はミーディンバスターミナルからハロン市行きバス(120,000〜150,000VND)でバイチャイバスターミナルへ行き、Grabまたはタクシーで各港へ(約15〜30分・50,000〜80,000VND追加)。乗船港は主にバイチャイ国際港・トゥアンチャウ港・ホンゲイ港の3か所。
入場料の目安
250000 VND(目安 約1,500円) / 事前予約不要
湾内への入場(環境保全料)は成人1名250,000〜310,000VND(約1,500〜1,900円)が基本。ルート・ゾーンにより料金が異なり、2025年5月からはルートVHL6〜VHL8が新設された。主要クルーズパッケージには入場料が含まれることが多いが、個人訪問・格安クルーズは別途徴収される場合がある。個別の鍾乳洞(ティエンクン・スンソット等)は50,000〜70,000VND(約300〜420円)が別途かかる場合あり。事前にクルーズ会社へ確認推奨。
最終確認日: 2026-07-12
入場料・運賃・所要時間は、各運営者の公式発表と現地相場をもとにした目安です。改定されることがあるため、予約前に公式サイトで最新の料金をご確認ください。
現地での移動手段
公共交通機関
シャトルバス・リムジンバス(ハノイ⇔ハロン湾)
ハノイ旧市街や各バスターミナルから出発する直通シャトルを現地旅行会社・宿泊先・オンライン(BestPrice Travel・Camel Travel等)で予約。多くのクルーズパッケージに往復送迎が含まれている。
運賃目安: 片道 180,000〜300,000VND(約1,100〜1,800円)
ホテルピックアップ付きリムジンバス(9〜19人乗り)はシャトルより割高だが、荷物が多い場合や快適性を重視する場合に便利。所要約2.5〜3時間。
路線バス(ミーディンバスターミナル→ハロン市)
ハノイのミーディンバスターミナルからViran Travel・Hung Thanhなどのバスでハロン市バイチャイバスターミナルへ。到着後は各港へGrabまたはタクシーで移動(約15〜30分・50,000〜80,000VND追加)。
運賃目安: 片道 120,000〜150,000VND(約720〜900円)
シャトルバスより安価だが所要時間が長く途中停車あり(約3〜4時間)。最新時刻表はハノイのミーディンバスターミナル窓口または旅行会社で確認を。
タクシー
Grabアプリ(GrabCar/GrabTaxi)がクアンニン省で正式展開済み。アプリで目的地を入力すれば料金が事前確認でき安心。港・バスターミナル付近には白タク業者も多いため、必ずGrabか公認タクシー会社を利用すること。
運賃目安: バイチャイバスターミナル〜バイチャイ港: 50,000〜80,000VND(約300〜480円)。ハノイ空港〜ハロン湾: 貸切タクシーで800,000〜1,200,000VND(約4,800〜7,200円)
港周辺の非公式ドライバーには応じず、必ずGrabアプリか公認タクシーを利用すること。白タクは料金交渉の末にぼったくられるケースが多い。Grabは事前にSIMカードまたはeSIMでデータ通信を確保しておくことが必須。
現地での注意事項
クルーズ会社の安全基準を必ず確認
2025年7月の転覆事故以降、各社の安全基準格差が問題になっている。ライフジャケットの本数・気象情報の確認体制・避難訓練の有無を事前に確認し、TripAdvisorや専門サイトで評価の高いオペレーターを選ぶこと。
台風・悪天候時は出港中止になる場合がある
6〜9月は台風シーズンで強風・高波による急な欠航もある。旅程に余裕を持たせ、出発前日に天候と出港可否を確認すること。旅行保険(天候キャンセル補償付き)への加入を強く推奨。
ぼったくりタクシー・非公式業者に注意
港周辺で声をかけてくる非公式の業者には安易に応じない。事前にGrabアプリで料金を確認するか、公認タクシー会社(Mai Linh・Vinasun等)を利用することで過剰請求を防げる。
バイクひったくり
ハロン市内・バイチャイエリアではバッグや携帯電話をバイクにひったくられるケースが報告されている。歩道では車道側に貴重品を持たず、スマートフォンは使用後すぐにしまう習慣を。
洞窟内は足元が滑りやすい
観光客が多い鍾乳洞は石畳が水で濡れており転倒しやすい。サンダルよりグリップのあるスニーカーを着用し、手すりを活用すること。
周辺スポット
カットバ島(Cat Ba Island)
ハロン湾からフェリーで約30〜45分
ハロン湾最大の有人島。カットバ国立公園・カットコービーチがあり、隣接するランハ湾(観光客が少なく秘境感がある)への拠点にもなる。ハロン湾と合わせたクルーズツアーが人気。
行き方: バイチャイ港またはトゥアンチャウ港からフェリー・高速船で約30〜45分。ハイフォンからも高速船で約45分でアクセス可能。
運賃目安: フェリー片道 150,000〜200,000VND(約900〜1,200円)
ランハ湾(Lan Ha Bay)
カットバ島南側に隣接
ハロン湾に隣接しながら観光客が少なく、よりワイルドな自然景観が広がる。カヤッキング・スノーケリングが人気で、ハロン湾と合わせたコンビネーションクルーズツアーも多い。
行き方: カットバ島発のツアーボートで約15〜30分。ハロン湾クルーズとの組み合わせパッケージが便利。
運賃目安: カットバ島発日帰りツアー 500,000〜900,000VND(約3,000〜5,400円)
ニンビン(Ninh Binh)
ハノイから南へ車・電車で約2〜2.5時間
「陸のハロン湾」と称される石灰岩奇岩群が広がる内陸の世界遺産「チャンアン景観複合体」。小舟で洞窟を潜り抜ける観光が人気で、ハロン湾の前後1泊として組み込む旅行者が多い。
行き方: ハノイから鉄道(約2〜2.5時間)またはバス(約2時間)で移動。
運賃目安: ハノイ〜ニンビン 鉄道片道 50,000〜100,000VND(約300〜600円)
旅の手配
行くと決めたら、現地での動き方に合わせて早めに済ませておきたい手配をまとめました。
航空券
ハロン湾への玄関口「ハノイ(HAN)」までの航空券を、出発地別に検索できます。
※日付は検索先で選べます。運賃は日々変動します(エクスペディア)。
通信・eSIM
現地用のeSIMはアプリだけで完結し、到着後すぐ使えます。出発前に準備しておくのがおすすめです。
トリファ(trifa)で見る※対応機種・料金プランは変わる場合があります。最新は公式サイトでご確認ください。
海外旅行保険(エポスカード)
年会費無料で海外旅行保険が自動付帯するクレジットカード。医療費が高額になりやすい国もあるため、短期の旅行でも補償の確認をおすすめします。
エポスカードで見る※補償内容・付帯条件は改定される場合があります。最新は公式サイトでご確認ください。
旅の実務データ
現地で困らないための判断材料をまとめました。
通貨・物価
- 通貨
- ベトナムドン(VND)
- 為替目安
- 1VND ≈ 0.006円
- 物価水準
- 格安(日本比50〜70%安)
1VND≈0.006円(概算。1円≈165〜170VND、2026年7月時点の目安。実際の為替レートは渡航前に確認を)
宿泊費の目安
- 予算宿
- 2,000〜6,000円/泊(ハロン市内のゲストハウス・ホステル)
- 中級ホテル
- 10,000〜25,000円/泊(バイチャイエリアのホテル)
クルーズ船上での1泊2日プランは3〜10万円と幅広い。3つ星クルーズで15,000〜30,000円程度が多い。繁忙期(4〜5月・12月〜1月)は早めの予約が必要。
ライドシェア
○ 利用可GrabはクアンニンでGrabCar/GrabTaxi共に対応済み(2025年正式展開)。クルーズ港周辺でも利用可能だが、湾上・島内はアプリ不可。ベトナム全国区ではGrabが最も普及しており、eSIMまたはSIMカードが必須。
インフラ
クルーズツアー向けインフラは充実。ハノイからの交通網・ハロン市内のホテルも整備が進んでいる。Wi-Fiはクルーズ船・ホテルともに概ね利用可能だが安定性は船により異なる。
言語の通用度
主要クルーズ会社や観光スポットでは英語スタッフ対応あり。ハロン市内の一般店舗や路線バスは英語がほぼ通じないため翻訳アプリが役立つ。
日本語ガイド付きクルーズツアーが複数あり。観光エリアに日本語表記が一部あるが、一般店舗での日本語対応は期待できない。日本人旅行者には比較的親しみやすいエリア。
向いている旅行者レベル
初心者〜中級者(クルーズパッケージ利用で初心者でも安心)
年間訪問者数
約1,200〜1,400万人(2024年クアンニン省全体の観光客推計)
混雑状況
- 平日
- ベストシーズン(3〜5月・10〜12月)の平日でも人気クルーズは満船に近い状態が続く
- 休日
- 週末と祝日は特に混雑。ハノイからの日帰りツアーが港に集中する。
- ピーク時期
- 4〜5月・12月〜1月が最繁忙。人気クルーズは2〜3ヶ月前から予約が埋まる。
更新ログ
- 2026-07-12初版公開
出典
- UNESCO World Heritage List – Ha Long Bay
- 外務省 海外安全ホームページ(ベトナム)
- Ha Long Bay Entrance Fee 2026 – Cruise in Halong Bay
- Hanoi to Halong Bay: How to Travel 2026 – Visit Halong Bay
- Halong Bay Weather by Month: Seasonal Weather Guide – Lyra Cruises
- Grab Officially Expands GrabCar and GrabTaxi to Quang Ninh – Grab Vietnam