
慶州(キョンジュ)
Gyeongju Historic Areas
新羅王朝(紀元前57〜935年)の都として千年の歴史を刻む「屋根のない博物館」。巨大古墳群・大陵苑、東洋最古の天文台・瞻星台、世界遺産の仏国寺・石窟庵など主要スポットの多くが無料で楽しめる。釜山からKTXで約30分という抜群のアクセスを誇りながら、ソウルや京都ほど混雑していない穴場感も魅力の韓国古都。
ひと目でわかる、このスポットの性格
主要スポットが無料かつ釜山から30分圏内という抜群のコスパ。ソウル・済州に比べて個別旅行ガイドの層が薄く、「発見する喜び」がある韓国最高の古都体験。
知名度穴場 ↔ 定番人気
旅の難易度初心者OK ↔ 旅慣れ向き
費用感リーズナブル ↔ 高め
アクセス行きやすい ↔ 遠い
周遊での楽しさ単独1日 ↔ 1週間周遊向き
※ スコアは訪問者数・アクセス所要時間・物価水準などの公開データをもとにした編集部の評価です。実際の体験は個人の旅慣れ度や訪問時期によって変わります。
レベル1:十分注意してください
出典: 外務省 海外安全ホームページ / 取得日: 2026-07-16(外務省の危険情報レベル0〜4基準)
慶州(慶尚北道)を含む韓国全土は外務省の特定危険情報なし。一般的な旅行注意レベル1を適用。観光地としての治安は良好だが、スリ・置き引き・無認可タクシー等の軽微なトラブルには注意。※外務省公式サイトで最新情報を要確認/参考: 外務省の国全体最新レベル情報=外務省: 危険情報の発出なし/外務省発表日: 2026-07-08(確認日: 2026-07-16)
7日間の旅の組み立て
慶州(キョンジュ)だけで1週間の旅は完結しません。ここを軸に、周辺をどう組み合わせて7日間のプランに仕立てるかが計画の要です。
拠点の街
釜山(プサン)
KTXで慶州まで約30分と最速アクセス。ホテル・グルメ・ナイトライフの選択肢も豊富で、釜山を拠点に慶州を日帰り観光するスタイルがコスパ・利便性ともに最優秀。
モデルプラン(7日間)
1日目: 関西/福岡→釜山着、釜山市内泊。2日目: 釜山観光(海雲台ビーチ・甘川文化村・国際市場)。3日目: KTXで慶州へ。大陵苑・瞻星台・東宮と月池のライトアップ→慶州泊。4日目: 仏国寺・石窟庵・国立慶州博物館。5日目: 良洞民俗村(世界遺産)を半日観光→KTXで釜山に戻る。6日目: 釜山東部エリア(太宗台・松島海水浴場)または大邱日帰り(プッチョン韓屋村・薬令市)。7日目: 釜山出発→帰国。
月別の気温・降水量
ベストシーズン: 4月・5月・10月・11月(4〜5月は桜・ツツジが見頃で気候も穏やか。10〜11月は紅葉と慶州文化祭(10月)が重なり観光の最盛期。梅雨・台風シーズン(7〜9月)と厳冬期(1〜2月)は避けるのが無難。)
持ち物チェックリスト
歩きやすいスニーカー
石窟庵への山道(徒歩15〜20分)や石畳の境内が多く、ヒールや革靴では疲れやすい
日焼け止め・帽子
大陵苑や瞻星台周辺は遮るものが少なく、春〜秋は直射日光が強い。屋外観光が多いため熱中症対策にもなる
折りたたみ傘またはレインウェア
7〜9月は梅雨・台風の影響で突然の大雨が多い。コンパクトな傘を常時携帯すると安心
軽い防寒着(フリース・ウィンドブレーカー)
朝晩の寒暖差が大きく、屋外観光中心なので体温調節できる上着が必要
訪問先タイプ別の詳しい持ち物は世界遺産旅行の持ち物チェックリストでも整理しています。
モデルコース
- 1
09:00〜10:30
大陵苑(テヌンウォン)・天馬塚
新羅王の古墳が23基集まる無料の公園を散策。天馬塚(入場3,000KRW)では古墳内部と出土品を見学できる。朝は観光客が少なく静かな雰囲気を楽しめる。
- 2
10:45〜11:30
瞻星台(チョムソンデ)・鶏林・慶州校村韓屋村
7世紀建造の東洋最古の天文台(無料)を見学後、徒歩圏内の鶏林・韓屋村エリアを散策。周辺の花畑との組み合わせが美しい。
- 3
12:00〜13:00
昼食(皇理団路・黄南市場周辺)
慶州駅近くのトレンドエリアで石窟庵ビビンバや慶州名物「黄南パン(あんこのお菓子)」を味わう。1食500〜1,000円程度。
- 4
14:00〜15:30
仏国寺(プルグクサ)
世界遺産の古刹。多宝塔・釈迦塔など国宝が点在する境内を無料で見学。新慶州駅から700番バスまたはタクシーで約30分。
- 5
16:00〜17:30
石窟庵(ソックラム)
仏国寺から10番・12番バスまたはタクシーで約30分。8世紀の石仏を収める石窟(入場6,000KRW)。山道を15〜20分歩いた先の荘厳な空間。
- 6
日没後
東宮と月池(アナプジ)のライトアップ
慶州随一の夜景スポット。池面に映える建物のライトアップが幻想的(入場3,000KRW)。市内からタクシーで約5分。
日本からのアクセス
日本から現地まで
大阪(関西国際空港)または福岡空港から釜山・金海国際空港へ直行便で約1〜1.5時間。金海空港から地下鉄またはリムジンバスで釜山駅へ移動し(約40〜60分)、KTXで新慶州駅まで約30分。合計所要時間は乗り継ぎ含め約3〜4時間。東京発の場合は仁川国際空港経由(所要計約5〜6時間)も選択肢。
現地での行き方
新慶州駅から700番バスで慶州市内・仏国寺方面へ(約40〜60分、約1,500KRW)、またはタクシーで市内まで約20分・約15,000KRW。慶州市内の主要スポット間はレンタサイクル(約5,000〜10,000KRW/日)でも移動可能。仏国寺〜石窟庵間は10番・12番バス(約30分)またはタクシー利用。
入場料の目安
0 KRW(目安 約0円) / 事前予約不要
大陵苑・瞻星台・仏国寺の入場は無料(仏国寺は2023年5月より無料化)。石窟庵は6,000KRW(約600円)、天馬塚(大陵苑内)は3,000KRW(約300円)、東宮と月池(夜間)は3,000KRW(約300円)が必要。国立慶州博物館も無料。
最終確認日: 2026-07-16
入場料・運賃・所要時間は、各運営者の公式発表と現地相場をもとにした目安です。改定されることがあるため、予約前に公式サイトで最新の料金をご確認ください。
現地での移動手段
公共交通機関
市内バス
T-moneyカード(交通系ICカード)または現金で乗車。700番バスは新慶州駅〜慶州市内〜仏国寺を結ぶ主要路線(1日27便)。バス停の電光掲示板で次発時刻と行先を確認。
運賃目安: 約1,500KRW(約150円)均一
T-moneyカードは釜山や慶州の便利店・駅で購入可。一部路線は本数が少ないため事前確認を推奨。
KTX(高速鉄道)
釜山駅〜新慶州駅(約30分)、ソウル駅〜新慶州駅(約2時間10分)。Korail公式サイトまたはアプリで事前予約可。新慶州駅は市街地から約10km離れているため二次交通が必要。
運賃目安: 釜山〜新慶州:約14,800KRW(約1,480円)
新慶州駅構内に日本語対応の観光案内所あり。バス時刻表や観光情報を入手できる。
タクシー
主要観光地・駅前のタクシー乗り場で乗車。道端でも手を挙げると停車可能。カカオT(KakaoT)アプリを使うと透明性が高く安心。
運賃目安: 新慶州駅〜慶州市内:約15,000KRW(約1,500円)。慶州市内〜仏国寺:約10,000〜15,000KRW(約1,000〜1,500円)
メーターなしの交渉型タクシーは利用しないこと。乗車前に行先を翻訳アプリ・地図で提示すると意思疎通がスムーズ。
現地での注意事項
無認可タクシー・ぼったくり
観光客向けにメーターなしの交渉型タクシー(コールバン)が存在する。必ずメーター付き正規タクシーかカカオTアプリで配車すること。乗車前に行先を地図で提示すると安心。
夏季の集中豪雨と熱中症
7〜9月は梅雨・台風の影響で突発的な大雨が多い。石窟庵への山道は日影が少なく夏の熱中症リスクが高いため、水分補給と帽子を徹底すること。
スリ・置き引き
大陵苑・仏国寺など観光地の人混みでスリが発生することがある。バッグは体の前で抱え、貴重品を一箇所にまとめないこと。
郊外路線バスの本数
石窟庵・良洞村方面の路線バスは本数が少ない場合がある。出発前に時刻表を確認するか、タクシーを活用すること。現金はなるべく小銭を用意。
周辺スポット
釜山(プサン)
約50km(KTXで約30分)
韓国第2の都市。海雲台ビーチ・甘川文化村・国際市場・BIFF広場など観光スポットが多彩で、海鮮料理や屋台文化も充実。慶州との組み合わせ旅行の拠点として最適。
行き方: 新慶州駅からKTXで釜山駅まで約30分。または慶州市外バスターミナルから高速バスで約1時間。
運賃目安: KTX:約14,800KRW(約1,480円)
安東(アンドン)
約80km(高速バスで約1.5〜2時間)
世界遺産・河回村(ハフェマウル)を擁する朝鮮時代の両班文化が色濃く残る古都。世界的に有名な安東焼酎(安東チョッパル)の産地でもある。
行き方: 慶州市外バスターミナルから安東行き高速バスで約1.5〜2時間。
運賃目安: バス:約10,000〜15,000KRW(約1,000〜1,500円)
旅の手配
行くと決めたら、現地での動き方に合わせて早めに済ませておきたい手配をまとめました。
通信・eSIM
現地用のeSIMはアプリだけで完結し、到着後すぐ使えます。出発前に準備しておくのがおすすめです。
トリファ(trifa)で見る※対応機種・料金プランは変わる場合があります。最新は公式サイトでご確認ください。
海外旅行保険(エポスカード)
年会費無料で海外旅行保険が自動付帯するクレジットカード。医療費が高額になりやすい国もあるため、短期の旅行でも補償の確認をおすすめします。
エポスカードで見る※補償内容・付帯条件は改定される場合があります。最新は公式サイトでご確認ください。
旅の実務データ
現地で困らないための判断材料をまとめました。
通貨・物価
- 通貨
- 韓国ウォン(KRW)
- 為替目安
- 1KRW ≈ 0.1円
- 物価水準
- 安い
1KRW≈0.10円(2026年7月時点の概算)。10,000KRW≈1,000円。食事・交通費は日本の5〜6割程度で、入場料無料施設が多いため旅行コストを大幅に抑えられる。
宿泊費の目安
- 予算宿
- 2,000〜5,000円/泊
- 中級ホテル
- 8,000〜15,000円/泊
市内のゲストハウス・モーテルは2,000〜5,000円程度。普門湖周辺の中級ホテルは8,000〜15,000円。釜山を拠点に慶州を日帰りにするとコスト面でさらに柔軟。
ライドシェア
○ 利用可韓国の主流配車アプリはKakaoT。日本発行のクレジットカードも登録可能。Uberも韓国国内で使えるが対応エリアは限定的。
インフラ
KTX・市内バスともに定時性が高く整備されている。観光案内所(新慶州駅内)は日本語対応あり。主要スポットに公共Wi-Fiあり。案内板は韓国語・英語が中心。
言語の通用度
観光スポット・駅・博物館では英語表示が整備されている。若い世代は英語が通じることが多いが、中高年世代は韓国語のみのケースも多い。翻訳アプリ必携。
慶州市内の土産物店や一部飲食店で日本語対応可能。新慶州駅観光案内所に日本語パンフレットあり。ただし全般的な日本語対応はソウル・釜山より限定的。
向いている旅行者レベル
初心者〜中級者(韓国旅行が初めての方も釜山経由で気軽に訪問可能)
年間訪問者数
慶州市全体で年間約800万人(※出典要確認)
混雑状況
- 平日
- 主要スポットでも比較的空いており、ゆったり見学できる
- 休日
- 大陵苑・仏国寺は週末に混雑。3〜5月・10月の連休は特に要注意
- ピーク時期
- 4月(桜・慶州桜祭り)・10月(慶州世界文化祭)は国内外の観光客が集中し最も混雑する
更新ログ
- 2026-07-16初版公開